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段ボール200サイズはどこに売ってる?店舗全滅の理由と入手策

大きな荷物を送りたいときにふと直面する壁があります。それは、段ボールの200サイズはどこに売ってるのかという問題です。

引っ越しや家具の配送、あるいはメルカリで大きな商品が売れたときなど、いざ必要になって近所のホームセンターや100均のダイソーへ走っても、目当てのサイズが見つからなくて途方に暮れた経験はないでしょうか。

実は、200サイズという特大の段ボールは、ヤマト運輸や郵便局といった身近な場所でもなかなか手に入りません。なぜこれほどまでに見つからないのか、安い価格で1枚だけ手に入れる方法はないのか、そんな疑問を持つ方は非常に多いのです。

私自身も以前、大型のゲーミングチェアを友人に送ろうとして、街中の資材売り場を何軒もハシゴした挙句、結局手ぶらで帰ってきたという苦い経験があります。その時は「これだけ物流が発達しているのに、なぜ箱ひとつ買えないんだ」と不思議でなりませんでした。

しかし、詳しく調べてみると、そこには物流業界ならではの構造的な理由や、店舗側の切実な事情があることがわかってきました。

この記事では、そんな私が足で稼いだ情報とリサーチ結果をもとに、店舗での販売状況から通販での相場、そして最も現実的な解決策である自作方法までを網羅して解説します。

  • ホームセンターや100均などの実店舗で200サイズ段ボールが売っていない理由
  • ネット通販で大型段ボールを購入する際の価格相場と送料の現実
  • 身近な資材を使って格安で200サイズ相当の梱包を自作する具体的なテクニック
  • ヤマト運輸などで大型荷物を発送する際に注意すべき重量やサイズのルール

段ボールの200サイズはどこに売ってる?店舗在庫を調査

結論から申し上げますと、200サイズの段ボールを実店舗で見つけるのは、砂漠でダイヤモンドを探すくらい困難です。「そんな大げさな」と思われるかもしれませんが、実際にいくつかの主要な小売店を回ってみたり、各社の在庫状況をリサーチしたりした結果、このサイズがいかに特殊な立ち位置にあるかが浮き彫りになりました。

多くの人が「大きい荷物を送りたいなら、あそこに行けばあるだろう」と期待する場所でも、実際には取り扱いがないケースがほとんどです。ここでは、具体的な店舗名を挙げながら、なぜ在庫がないのか、代わりに何が買えるのかについて詳しく掘り下げていきます。これを読めば、無駄足を踏まずに済むはずです。

ホームセンターのカインズに在庫はあるか

DIY好きの私たちが真っ先に頼りにするのが、カインズやコーナン、ロイヤルホームセンターといった大型ホームセンターですね。広大な売り場には木材からネジ一本まで何でも揃っているイメージがありますし、資材館に行けば巨大な段ボールも山積みになっていそうな気がします。

しかし、残念ながらカインズのような大型店舗であっても、既製品として「200サイズ」の段ボールを常時在庫している可能性は限りなくゼロに近いです。

実際に売り場を見て回るとわかりますが、ホームセンターで扱われている段ボールのラインナップは、主に以下のような構成になっています。

  • 60〜100サイズ: 小物や書籍の配送用として最もバリエーションが豊富。
  • 120〜140サイズ: 衣類の収納や引っ越し用として一般的。
  • 160サイズ: これが実質的な「最大サイズ」として置かれていることがほとんど。

なぜ200サイズがないのでしょうか。店員さんに聞いてみたこともありますが、答えはシンプルで「デカすぎて邪魔だから」という側面が強いようです。

200サイズの段ボールは、組み立てる前の畳んだ状態でも非常に大きな面積を占有します。約1畳分近いスペースをとることもあり、それを何枚もストックしておくのは、坪効率(売り場面積あたりの売上)を重視する小売店にとって割に合わないのです。また、一般家庭で200サイズの箱が必要になる頻度は極めて低いため、置いておいても回転率が悪く、ホコリを被って劣化してしまうリスクもあります。

カインズでは、店舗によっては取り寄せ対応をしてくれる場合もありますが、数日から1週間程度のリードタイムが必要になることが多く、「今すぐ送りたい」というニーズには応えられないのが現状です。「行けばあるはず」という期待は、残念ながら裏切られる確率が高いと考えておいた方が無難です。

コーナンで買える梱包資材と代用アイデア

関西を中心に展開するコーナンも、資材の品揃えには定評がありますが、やはり「200サイズの箱」そのものの在庫は期待できません。公式のオンラインショップや店舗在庫をチェックしても、メインは140サイズ程度までです。

しかし、コーナン(特にコーナンPROなどのプロ向け店舗)には、箱がない代わりに強力な武器が売っています。それが「巻き段ボール」です。

巻き段ボールとは、段ボールの波々(中芯)と片面の紙(ライナー)だけでできた、ロール状の梱包資材です。トイレットペーパーのように巻かれて売られており、カッターで好きな長さに切って使えます。これが、200サイズ難民にとっての救世主となるのです。

箱が見つからない場合、この巻き段ボールを使って対象物をグルグル巻きにすることで、擬似的な梱包が可能になります。この方法は、引っ越し業者や家具の配送業者が頻繁に使うテクニックでもあります。コーナンでは、TRUSCOブランドなどのしっかりした巻き段ボールが、幅1000mm×長さ50mといった単位で販売されています。

もちろん、「箱」ではないので、強度を出すためには工夫が必要ですが、丸いものやいびつな形のものを送る際には、既製品の箱よりもむしろ使い勝手が良い場合もあります。コーナンに行くなら、「箱を探す」のではなく「包む材料を探す」という視点に切り替えると、解決策が見つかりやすいですね。

100均やダイソーでの取り扱い状況を解説

「とりあえず100均に行けばなんとかなる」という考えは、200サイズに関しては完全に捨ててください。ダイソーやセリア、キャンドゥなどの100円ショップでは、物流構造的にもコスト的にも、200サイズの段ボールを取り扱うことは不可能です。

ダイソーの大型店に行くと、メルカリ発送用コーナーが充実しており、60サイズや80サイズ、あるいはポスター用の細長い箱などは売っています。しかし、それらはあくまで「小物〜中型」の範囲内です。

なぜ100均にないのか?

200サイズの段ボールは、原価だけで数百円〜千円近くかかることがあります。それを100円、あるいは300円〜500円商品として販売することは、採算が全く合いません。また、あの巨大な資材を陳列するスペースも100均の店舗設計にはありません。

SNSなどを見ていると、「ダイソーで段ボールをつなぎ合わせて大きな箱を作った」という猛者もいますが、それはあくまで「素材として小さな段ボールを複数買った」という話であり、200サイズの箱が売っていたわけではありません。ここを探し回るのは、貴重な時間の浪費になってしまうので、選択肢から除外することを強くおすすめします。

郵便局やヤマト運輸営業所で箱は買える?

「運送会社なら、自分たちが運ぶサイズの箱くらい売ってるでしょ?」と思いますよね。私もそう思っていました。しかし、ここにも大きな落とし穴があります。

まず、郵便局(日本郵便)についてですが、そもそも「ゆうパック」で送れる荷物の最大サイズは170サイズまでです。200サイズの荷物は、郵便局では引き受けてくれません。したがって、郵便局が自社サービスで送れないサイズの箱を販売する理由はなく、当然ながら在庫もありません。郵便局で売っている「ゆうパック包装用品」の最大サイズは「大」や「特大」と呼ばれるものですが、これらも実寸では140サイズ程度に収まることがほとんどです。

次に、ヤマト運輸(クロネコヤマト)です。ヤマト運輸は2021年の改定により、宅急便で200サイズまでの荷物を扱ってくれるようになりました。これは非常にありがたいことです。しかし、営業所で販売している「クロネコボックス」のラインナップを見てみると、一番大きな「サイズ14」でも3辺合計は約140cmです。

つまり、「200サイズの荷物は運んであげるけど、箱はお客様ご自身で用意してね」というのがヤマト運輸のスタンスなのです。営業所に持ち込んでから「箱ください」と言っても、「すみません、その大きさの箱はないんです」と断られてしまい、巨大な荷物を抱えて途方に暮れる……なんてことになりかねません。運送会社の営業所は「発送する場所」であって、「大型資材を買う場所」ではないと認識しておく必要があります。

実店舗の売り場に在庫がない理由とは

ここまで見てきた通り、ホームセンターでも運送会社でも、200サイズ段ボールはほぼ全滅状態です。なぜこれほどまでに市場から「不在」なのでしょうか。その背景には、物理的な制約とコストの問題が絡み合っています。

最大の理由は「強度要件」です。段ボールには「フルート」と呼ばれる波々の厚み規格があります。一般的なみかん箱などは「Aフルート(厚さ約5mm)」で作られていますが、200サイズのような巨大な箱をこの厚さで作ると、中身を入れたときに箱自体が重さに耐えきれず、ベコッと折れ曲がったり底が抜けたりするリスクが高まります。

そのため、200サイズ対応の段ボールは、波々が二重になった「Wフルート(厚さ約8mm)」や、さらに硬い紙を使った「強化段ボール」である必要があります。これらは通常の段ボールよりも製造コストが高く、単価が跳ね上がります。

もしホームセンターがこれを仕入れたとしても、販売価格は1枚あたり800円〜1,500円程度になってしまうでしょう。「ただの空箱に1,000円出すか?」と問われれば、多くの消費者は二の足を踏みます。結果として、店側も「売れないし、場所もとるし、置きたくない」という判断になり、市場から姿を消しているのです。

段ボールの200サイズがどこに売ってるか通販と自作で解決

実店舗での入手が絶望的である以上、私たちが取るべき選択肢は2つに残されます。ひとつは「ネット通販でプロ仕様の箱を買うこと」、もうひとつは「自分で資材を加工して作ること」です。お金で解決するか、手間で解決するか。それぞれのメリットとデメリットを比較しながら、最適な方法を見つけていきましょう。

通販サイトで1枚から購入時の価格相場

「アースダンボール」や「ダンボールワン」といった、段ボール製造直販の専門サイトや、Amazon、楽天市場などを検索すれば、200サイズの段ボールは確実に見つかります。専門店だけあって、サイズ展開も豊富ですし、Wフルートや強化芯を使用した頑丈な作りになっているため、品質面では間違いありません。

しかし、ここで最大のネックとなるのが「送料」と「単価」です。

ネット通販で大型段ボールを買う場合、その段ボール自体が「大型貨物」として扱われます。そのため、商品価格そのものよりも送料の方が高くつくという逆転現象が頻繁に起こります。

購入枚数 商品価格(目安) 送料(目安) 1枚あたりの総コスト
1枚のみ 約1,500円 約2,000〜3,000円 約3,500〜4,500円
5枚セット 約6,000円 約3,000円 約1,800円
10枚セット 約10,000円 約4,000円 約1,400円

このように、「1枚だけ欲しい」という個人ユーザーにとっては、非常にコストパフォーマンスが悪くなります。1枚の箱を手に入れるために4,000円近く払うというのは、よほど高価なものを送る場合でない限り、躊躇してしまう金額ですよね。通販は「業務で定期的に使うから10枚まとめて買う」という人向けのルートだと言えるでしょう。

安いのは自作?通販とのコスト比較

通販の高額なコストを目の当たりにすると、がぜん現実味を帯びてくるのが「自作(DIY)」です。手間はかかりますが、コストの差は歴然としています。

もしホームセンターで一番大きな140〜160サイズの段ボールを2枚買ってきて、それをつなぎ合わせて200サイズを作るとします。一般的な140サイズ段ボールの価格は1枚300円〜400円程度です。

  • 通販で購入: 約4,000円(送料込・1枚)
  • 自作(ニコイチ): 約600円〜800円(段ボール2枚分)

その差は約5倍以上。カッターとガムテープを駆使して工作する手間を惜しまなければ、圧倒的に安く済ませることができます。また、自作のメリットはコストだけではありません。「中身のサイズに合わせて箱の大きさを微調整できる」という点も大きな魅力です。既製品の200サイズ箱だと、中身に対して大きすぎてスカスカになり、大量の緩衝材が必要になることがありますが、自作ならジャストサイズに仕上げることで、配送料金のランクを1つ下げられる可能性すらあります。

巻き段ボールやニコイチで箱を自作する

では、具体的にどうやって自作すればよいのでしょうか。おすすめの方法は主に2つあります。

1. 2つの箱を合体させる「ニコイチ(テレスコープ)」方式

これは、同じサイズの箱を2つ用意し、ひとつを「底」、もうひとつを「蓋」として被せる方法です。

  1. ホームセンターで140サイズ程度の箱を2枚購入します。
  2. 1枚目の箱は普通に底を組み立て、荷物を入れます。この時、上部のフラップ(フタ部分)は内側に折り込むか、立ち上げておきます。
  3. 2枚目の箱は、底のフラップをガムテープで止めず、開いた状態にしておきます(筒状にするイメージ)。
  4. 2枚目の箱を、1枚目の箱の上からスッポリと被せます。
  5. 荷物の高さに合わせて深さを調整し、重なり合った部分をガムテープでぐるぐると厳重に固定します。

この方法は、側面が二重になる部分ができるため強度が確保しやすく、高さの調整が自在にできるのが最大の特徴です。引っ越し業界でも「テレスコープ(望遠鏡)」と呼ばれる由緒正しい梱包テクニックです。

2. 巻き段ボールによる「包帯梱包」

箱を作るのが面倒な場合や、形状が複雑な場合(椅子の脚や自転車のフレームなど)は、先ほど紹介した「巻き段ボール」を使います。

  1. 対象物をプチプチ(気泡緩衝材)で厚めに包みます。
  2. その上から巻き段ボールを、包帯を巻くように多重に巻き付けていきます。
  3. 特に角(コーナー)部分は衝撃に弱いので、段ボールを折り重ねて厚みを出します。
  4. 最後にガムテープで全体を固定し、配送伝票を貼るスペースを確保します。

見た目は少々不恰好になるかもしれませんが、中身が守られていれば配送業者は受け付けてくれます。ただし、あまりに形状がいびつだと、他の荷物を傷つける恐れがあるとして断られることもあるので、できるだけ直方体に近づくように成形するのがコツです。

ヤマト運輸で発送する際に注意すべき重量ルール

箱の準備ができたら、いよいよ発送です。ここで絶対に忘れてはならないのが「重量制限」です。ヤマト運輸の宅急便で200サイズを送る場合、サイズだけでなく重さの壁が存在します。

ヤマト運輸 宅急便(200サイズ)の制限

  • 3辺合計: 200cm以内
  • 重量: 30kg以内

この「30kg」というのが意外とシビアです。200サイズの箱は容積が大きいので、調子に乗って本や雑誌、書類、食器などを詰め込むと、あっという間に30kgを超えてしまいます。

もし30kgを超えてしまった場合、通常の「宅急便」としては扱ってもらえません。その場合、ヤマトホームコンビニエンスが提供する「らくらく家財宅急便」などのサービスを利用することになりますが、これは配送料金が数千円〜1万円単位で跳ね上がります。また、集荷の手配も通常の宅急便とは異なり、即日発送ができない場合もあります。

「箱に入ったからOK」ではなく、必ず体重計などで重さを測り、30kg以内に収まっているかを確認してください。もし超えそうなら、箱を2つに分ける(140サイズ×2個にする)方が、トータルの送料が安くなるケースも多いのです。

(出典:ヤマト運輸公式サイト『宅急便運賃一覧表』

楽器用など特殊な段ボールの活用法

最後に、少しマニアックですが役立つ裏技を紹介します。もしあなたが送ろうとしているのが、ギターやベース、キーボード、あるいは釣り竿やゴルフクラブといった「細長いもの」である場合、汎用の200サイズ箱を探すよりも、楽器店を頼るのが賢い選択です。

島村楽器などの大型楽器店では、ギター発送用の専用段ボールを販売していることがあります。これらは非常に頑丈に作られており、楽器の形状にフィットするように設計されているため、無駄な空間ができず、緩衝材の節約にもなります。

また、スーパーやドラッグストアでもらう「空き箱」を活用する場合、狙い目は「トイレットペーパーやティッシュペーパーの入っていた大きな箱」や「スナック菓子が入っていた大きな箱」ではありません。これらは軽いもの用なので強度が弱いです。狙うべきは「飲料(2リットルペットボトルなど)の箱」「青果(硬い野菜)の箱」です。これらはサイズこそ小さいですが、強度は最強クラスです。これらを切り貼りして加工する方が、ペラペラの大きな箱を使うより安全に荷物を守れます。

段ボール200サイズがどこに売ってるかの結論

今回の調査で、200サイズの段ボールは「店舗で買うものではなく、作るか通販で取り寄せるもの」という現実が見えてきました。近所のホームセンターを回っても、徒労に終わる可能性が極めて高いです。

私の結論としては、以下のようになります。

  • 今すぐ安く送りたい人: ホームセンターで140サイズ箱を2つ買い、「ニコイチ」加工で自作する。または巻き段ボールで包む。
  • 時間とお金に余裕がある人: ネット通販で「強化段ボール」仕様の専用箱を購入する。ただし送料に注意。
  • 発送方法: ヤマト運輸の宅急便が便利だが、重量30kgの壁に気をつける。

「ないものは作る」というDIY精神が、この200サイズ問題の最適解と言えるでしょう。少し手間はかかりますが、自分の手でぴったりサイズの箱を作り上げたときの達成感は、意外と悪くないものですよ。

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