新築の間取りで失敗しないためのコツ家を新築する際にとても重要なことのひとつが“間取り”ですね。
自分の家の間取りを考えるのはとても楽しみなことですが、一歩間違えれば生活しづらくなってしまうので非常に神経を使うところでもあります。
しかし、間取りを決めるなんて人生のうちであんまりありませんよね。
間取り図とにらめっこしても、実際に生活してみないと不便さや便利さがわからない部分もあるし、なかなか難しいですよね。
そこで今回は、我が家の体験談をもとに新築の間取りで失敗しないためのコツなどを紹介していきます!
まずは我が家の間取りと家族構成の紹介
間取り概要
- 1F・・・
- 2F・・・
- 3F・・・
- 屋根裏部屋
車庫、玄関、トイレ、物置、洋室(主人の部屋)
LDK、水回り、トイレ
洋室×3(私の部屋+子ども部屋×2)
新築時の我が家の構成
- 主人:夜勤あり
- 私:専業主婦
- 子ども:3歳 1歳 0歳
- 車:FREED(7人乗りミニバン)
間取りに取り入れたかったこと
- 夫婦別室
- 水回りはリビングと同じ階
- カウンターキッチン
- 1Fの車庫はミニバンを停められるスペースを確保
- 屋根裏部屋を設置
我が家では、夜勤がある主人と私の生活リズムが違うため、お互いの睡眠を妨げないように夫婦別室を希望しました。
また、家事動線を考えて水回りを2Fに設置し、まだ小さい子どもの様子をみながら料理をしたかったのでカウンターキッチンを選択。
そして、部屋の広さを優先し、各部屋の収納を最低限にしたかったので屋根裏部屋を作って収納スペースを確保しました。
間口が狭い土地だったので、間取りの選択肢はそんなになかったのですが・・・。
理想を言えばもっと広大な土地に2階建てで庭付きの家を建てたかったのですが、いろいろな制限(我が家の場合は主に金銭的理由)のなかで家を建てるので現実を見なければいけません。
間取りに悩む人の大半は、そういういろいろな制限のなかで間取りを考えていると思います。
小さな我が家は決して一般的な5人家族におすすめできる間取りではないかもしれませんが、実際に住んでみて「絶対これはやらない方が良い!」「これは生活しやすい」というポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
【新築間取り】我が家の失敗ポイント3つ(リビングドア・キッチン・電話台)
間取り失敗ポイント
- リビングドア付近に扉が密集
- ドア開けるとすぐキッチン
- 電話台から飛び出る電話線
失敗ポイント①:リビングドア付近にドアが密集
失敗ポイント①概要
- トイレのドアとLDKのドアが衝突することがある
- LDKのドア裏に水回りドアがあり行き来しにくい
- 誰かがLDKから出て行くタイミングで水回りに出入りするとLDKのドアにぶつかりそうになる
LDKに通じるドアを引き戸にすればよかった・・・!
2Fを見ると、LDKに通じるドアのそばにトイレのドアと水回りのドアがあり、ドアが3つ密集しているところがあります。
これはもう大失敗でした。
トイレのドアは折れ戸なので開閉にあまりスペースをとらないのですが、それでもLDKのドアとガチャン!と衝突することがあります。
トイレに出入りする人とLDKに出入りする人が、同じタイミングでドアを開けると危ないです。
さらに、LDKのドアの真裏には水回りに通じるドア。
誰かがLDKから出ていくときに洗面所から出ていこうとすると、LDKのドアにぶつかりそうになります。
とても危険ですよね、小さい子どもがいるならなおさら。
また、LDKのドアの裏をのぞき込まないと水回りのドアを発見できないので、引越したばかりの頃はリビングから手を洗いに行こうとした子どもが「手洗うところがない!」と、よく迷っていました。
❝LDKのドア、引き戸にすればよかったなー❞と後悔しています。
失敗ポイント②:リビングのドア開けるとすぐキッチン
失敗ポイント②概要
- ドア入ってすぐキッチンが丸見え
- 来客がある際に汚れていたら恥ずかしい
- 自分もドア開けてすぐ汚れ物が溜まったキッチンを見ると無駄に疲れる
キッチンを公開せずお客様をリビングまで通せる間取りが良かった・・・!
LDKに通じるドアを開けると、すぐにキッチンが目の前に飛び込んでくる造りになっています。
お客様が来たとき、キッチンを汚くしていると恥ずかしいですね。
うちに来る人は気心知れた友達が多いので普段はそんなに気を使いませんが、子どもの家庭訪問などがこの先あるであろうと思うと、この間取りはキッチン掃除に手を抜けません。
また、お客様が来なくてもドア開けてすぐ汚れものが溜まっているキッチンを見ると、げんなりして家事する前から疲れる気がするので精神的によくありません。
我が家の土地は間口が狭いのでカウンターキッチンにするならどうにもいきませんでしたが、避けられるのであれば避けたかった部分です。
失敗ポイント③:電話台から飛び出る電話線
失敗ポイント③概要
- 電話台から電話線やコンセントが伸びていて見た目が悪い
- 子どもが電話線やコンセントを引っ張るので危ないし壊れそう
家具の位置をよく考えて電話線などを配置すればよかった・・・!
我が家は電話線やコンセントがキッチンカウンターの通路挟んで向かいにあります。
リビング、ダイニングへの通り道だし、ここに電話台などを置いて通路を狭くするわけにはいきません。
しかし、固定電話を置くためには電話台が必要なので置いていますが、電話線やコンセントと位置がずれているので、電話台からいろんなコードが飛び出る形になってしまっています。
ダサいし、それ以前に子どもが引っ張って遊ぶのでいろいろ問題です。
電話台の後ろに隠せる位置に電話線を引けばよかったと後悔しています。
家具の置き場をよく考えて電話線などを配置すればよかったのですが、ちょうど末っ子を出産した直後だったので頭が働かず。。。
【新築間取り】我が家の成功ポイント3つ(カウンターキッチン・2F水回り・3F南ベランダ)
成功ポイント3つ
- カウンターキッチン・・・
- 2F水回り・・・
- 3F南ベランダ・・・
コミュニケーションをとりながらTVをみながらできる家事
最小限の動きでできる家事
洗濯物がよく乾いて2Fリビングも広く
成功ポイント①:カウンターキッチン
“小さい子どもの様子を見ながら家事ができるように”と設置したカウンターキッチンですが、それを抜きにしても心から良かったと思っています。
子どもが小さくなくても、キッチンに立ちながらリビングやダイニングにいる誰かとコミュニケーションが取れるのが良いですね。
なんといっても、料理しながらテレビを見られるのがありがたいです(笑)
配膳も片付けも楽なので、家事の負担もぐっと減っています。
成功ポイント②:2F水回り
1Fに水回りを設置してリビングの広さをとるという間取りも考えたのですが、やはり水回りはリビングと同じ2Fにして正解でした。
1Fだったら、わざわざ階段を下りて洗濯をしなければなりません。
3Fに洗濯物を干す予定だったので、洗濯物を持って上がることを考えたら1Fなんてあり得ません。
手を洗うにしても、1Fまで下りて洗うなんて面倒なことは誰もしたくないでしょう。
結果、キッチンで洗うようになりそうだし、そうなるとキッチンが大渋滞して家事に差支えそうです。
水回りは、1日のうちで一番過ごす時間が長いLDKと同じ階がベストだと思います。
また、キッチンのそばに水回りがあると、料理中でも洗面所やお風呂にいる子どもに声がかけやすく、安全面においても◎です。
成功ポイント③:3F南ベランダ
我が家ではリビングを広くとるため、ベランダを2Fに設置せずに3F南に設置しました。
我が家は北向きで真裏はすぐ二階建ての民家なので、2Fのどこにベランダを設置しても日光があまり当たりません。
「じゃあ2Fにはいらない」という結論に達し、3F南の日当たりがいいところに必要最低限のベランダスペースを確保しました。
PM2.5やら花粉やらを避けるために部屋干し派の我が家は、外に干すのは布団カバーなどの大きなものだけなので、そんなに広大なベランダはいらないのです。
その代わり、天井に干し姫様を設置して洗濯物を干す場所を設けました。
おかげでリビングを広く確保でき、たまに外に干したものもよく乾くのでこの配置は成功だと思っています。
新築間取りで失敗しないための極意3つ
間取りで失敗しないために考えること
- 家事や人の動線
- 生活スタイル
- 家具の配置
①家事や人の動線
何をおいても、まずは家事動線を考えましょう。
家事は毎日のこと、家族全員にも通ずることなので、これを考えずして家族みんなのための家は完成しません。
必要最低限の動きで家事ができるように間取りを考えましょう。
キッチンと水回りを近くにしておくのは、非常におすすめです。
我が家はできませんでしたが、洗濯物を干す場所も同じ階だとなお良いですね。
また、人が良く通る動線のドアに注意すれば、我が家のドア密集地帯のような失敗を回避できます。
②生活スタイル
どういう生活を送っているか、自分の生活と向き合ってみましょう。
そうすれば、自分の家庭に何が必要で何が不要なのかを見極め、間取りに反映させることができます。
我が家の場合は、
- 生活リズムが違う夫婦それぞれの部屋
- 各部屋の収納は最低限
- 大きなベランダは必要なしetc…
という具合に。
“あると便利だね”や“なくても大丈夫だよね”という安易な考えでいろいろ組み込んだり省いたりしていると、住んでみて後悔するでしょう。
服が好きで大量に持っているならウォークインクローゼットが必要だし、畳が好きなら和室が必要でしょう。
大きな車に乗らないのに車庫が広いと無駄だし、特にガーデニングや家庭菜園などしないのに庭があっては手入れが面倒くさいだけです。
③家具の配置
間取りと一緒に考えたいのが、だいたいの家具の配置です。
これによって、我が家の電話線のような失敗を防げることでしょう。
家具の配置を考えることによって、間取り完成後に決めていくコンセントや電話線等の位置も適切な箇所に設置することができます。
新築間取りの失敗ポイントが我が家にもたらした財産
間取りの失敗が我が家にもたらしたこと
- リビングドア付近に扉が密集
- ドア開けるとすぐキッチン
- 電話台から飛び出る電話線
→子どもが周りに配慮できる子に成長?
→片付けが習慣化!
→見た目さえ慣れてしまえば!
引越した当初は、リビングドアの密集などの失敗点が嫌で「住みにくい!」とストレスでしたが、今となってはどうってことありません。
ドアの密集地帯は確かに危ないですが、小さな子どもが
「開けますよー」とか「通りますよー」
と、周りに配慮しながらドアを開閉したり通ったりするようになりました。
そういう姿を見ていると、この間取りで得られるものもあったかな、と思っています。
また、ドア開けるとすぐキッチンという部分も、洗い物などを放置せず片付ける習慣が身についたのでヨシとしています。
電話線も、子どもが大きくなってしまえば引っ張ったり触ったりといったことはないと思うので、見た目だけ慣れてしまえば・・・!
もちろん、避けられるなら避けた方が良い失敗部分ですが、「完璧な家なんてないんだし、このくらい失敗で済んでよかった!」と思っています。
まとめ
我が家の間取りで失敗したと感じるのは、以下3点。
- リビングドアの密集
- ドア開けるとすぐキッチン
- 電話台から飛び出る電話線
そのなかでリビングドアの密集と電話線は、人の動線や家具の配置をもっとしっかりイメージできていれば避けられたことです。
ドアを開けてすぐキッチンがあるのは、カウンターキッチンを譲らなかったのでどうにもならなかったのですが・・・。
100%満足いく家というのは難しいかもしれませんが、家事や人の動線、生活スタイル、家具の配置がちゃんと反映されている間取りであれば、我が家のように慣れてしまえるくらい少々の失敗で済むでしょう。
人それぞれ生活習慣やリズムが違うので、何が成功で何が失敗なのかは人によって違いますが、我が家の失敗談や成功談、そこから思った間取り成功のための極意が少しでも役に立てば幸いです。