「蚊といえば夏!」というイメージですが、蚊は春や秋も昼間の温かい時間帯に活動しますよー。
むしろ、暑すぎる近年の夏よりも春や秋のほうが蚊にとって適温なので刺される確率が高くなります。
子供と公園などの外遊びに行くときは注意が必要ですね。
子供の蚊よけ対策として、“虫よけシール”を利用している保護者の方も多いのではないでしょうか?
しかし、虫よけシールのほとんどは蚊を対象としていないんです!
衝撃的事実!
では、何虫対象なの?蚊に効果がある対策は?などなど、いろいろ知りたいと思うので紹介していきますね。
虫よけスプレーより手軽で安心な虫よけシール
虫よけシール概要
- ベビーカーや衣類に貼付ける
- ハーブや植物由来の天然成分
- 豊富なキャラクターデザイン
蚊よけ対策として昔から王道なのは虫よけスプレーですが、子供の肌に直接つけるものには敏感になるのが親心。
体に合わなかったら蕁麻疹が出たりなどの皮膚トラブルも考えられますし、誤って吸い込んだり目に入ったりしたら・・・と考えると心配は尽きません。
服などに貼り付けるタイプの虫よけシールならそういった心配がなく、手軽で安心なので3児の母である私も蚊の季節に多用していました。
虫よけスプレーのように強めの化学成分が使われておらず、植物由来精油が主な成分であり、ほとんど天然成分でできているので赤ちゃんにも使用しやすくなっています。
デザインもちびっこに人気があるさまざまなキャラクターが採用されているので、子供が喜んで貼ってくれます。
虫よけシールは蚊を対象としていない
虫よけシールが対象としている虫
- ユスリカ(血を吸わない蚊)
- チョウバエ
一見優秀に見える虫よけシールですが、実は蚊を対象とした商品ではありません!
よく見るとパッケージに小さく書いてありました。
これを発見したときにはもう目が飛び出るかと思いましたよ。。。
おそらく、これを購入したほとんどの人が蚊よけ効果を期待してのことでしょう。
『子供が蚊に刺されないように・・・!』
という願いを込めてベビーカーや衣類に貼っていたに違いありません。
それを裏切る
“蚊を対象とした商品ではありません”
の記述。。。
じゃあ何虫を対象にしているのかというと、ユスリカ(血を吸わない蚊)やチョウバエ(コバエ)。
血を吸いに来るアイツら対象じゃないってことです。
蚊よけに効果があるのは「ディート」という化学成分
蚊よけに最も効果があるとされているのは「ディート」という化学成分です。
蚊よけに効果があると言われている虫よけアイテムは、このディートが配合されています。
化学成分って聞くとちょっと身構えますよね。
蚊よけに効果があっても人体に害があるなら避けたいところでしょう。
では、ディートについて紹介します。
ディートって何?
ディートについて
- 蚊のダニなどにも効果がある虫よけの化学成分
- 副作用として皮膚トラブルが報告されている
- 年齢制限や回数制限がある
年齢 1日の回数制限 6ヶ月未満 使用禁止 6ヶ月以上2歳未満 1回 2歳以上12歳未満 3回
ディートとは、蚊以外にも昆虫などの虫よけ剤として使用される優秀な化学成分です。
特に蚊とかダニとか血を吸う系の虫に対して高い効果があると言われています。
しかし、まれに蕁麻疹などの副作用を引き起こすことがあると報告されているそうです。
誤飲や連続使用で低血圧やけいれんなどが出ることも。。。
さらに、小さい子供には回数制限が設けられています。
制限が設けられているということは、それ以上は人体に悪影響を及ぼしてしまうということ。
知ってしまえば少し子供に使うのが怖くなってしまいますよね。
でも、使用方法や使用頻度を守った場合、市販されている虫よけスプレーなどに配合されている濃度であれば、ディートは人体に悪影響はないとされています。
ディートが配合されていないと蚊よけと謳えない
蚊よけと謳っていい条件
- ディートやイカリジンが配合されていること
日本にはいろいろな規定がありますが、例に漏れず虫よけにも規定があるようで、「蚊よけ」と謳っていい商品と謳ってはいけない商品があるようです。
その境界線は、防除用医薬部外品に指定されているか指定されていないか。
防除用医薬部外品に指定されるには、ディートや後述するイカリジンという成分が配合された虫よけアイテムである必要があります。
虫よけシールにはディートが配合されていない
虫よけシールの配合成分
- ディート不使用
- 主成分は植物由来精油
前述しましたが、虫よけシールは植物由来精油が主な成分であり、ディートは配合されていません。
なので、蚊よけと謳えないんですね。
天然成分で安心ですが、蚊に効かないのであれば安心以前の問題です。
だって私たちは『蚊よけになる』と思って買っているわけですから!
虫よけシールは蚊にまったく効果がないの?
ディートやイカリジンが配合されていないと蚊よけと謳えないのは説明しましたが、気になるのは「虫よけの規定どーのこーのはいいから虫よけシールは蚊よけになるのかならないのか」という点ですよね。
蚊よけと謳えてないしパッケージに「蚊を対象とした商品ではありません」とか表示されているから、もう蚊は関係ないんじゃないの・・・?
と、絶望的になりましたが、まったく効果なしというわけでもないようです。
そのあたりをわかりやすく説明していきますね。
蚊が嫌いなアロマ
蚊よけになるアロマの代表
- ゼニウム
- レモンユーカリ
- ラベンダー
- レモン
実は蚊には苦手なアロマがあると言われており、その代表がゼニウム、レモンユーカリ、ラベンダー、レモンの4つ。
柑橘系の香りは蚊よけに効果が高いとされているようです。
ガーデニングなどされている方は、蚊よけ対策としてレモン系ハーブを育てることもあるんだとか。
アロマやハーブで蚊よけっておしゃれかつ安心ですよね。
虫よけシールに配合されている成分
蚊よけになるといわれているアロマを踏まえたうえで、我が家が使用していた虫よけシールの成分を詳しく見てみると
「レモンユーカリオイル」
とありました。
一応、蚊が苦手としているアロマが配合されているということですね!
じゃぁ、蚊よけと謳えないけど蚊にも多少効果があるということですかね。
蚊よけと謳えないだけに、ディートなどの化学物質よりも高い効果は得られそうにありませんが。
蚊よけの効果は?虫よけシールを実際に使ってみた感想
虫よけシール使用した感想
- 効果がシールから5~6cm範囲
- 虫よけシールだけで全身は守り切れない
体質や環境にもよるので、効果のほどはかなり個人差あると思いますが、我が子に使用したときの感想は「思ったより効かない」でした。
1~2枚で全身をガードする威力はありませんが、シール付近5~6cm範囲は刺されないような印象も。
ええ、たった5~6cmです(あくまで個人的な感想です)。
半そでTシャツの袖に虫よけシールを貼り付けたとしても、肘から下は刺され放題といった感じです。
なので、我が家は必ずディート配合の虫よけスプレーを併用します。
子供の顔を蚊に刺されたことがあったのですが、顔付近に虫よけスプレーをするのはためらわれたので、顔や首の蚊よけ対策として、虫よけシールを帽子のつばの裏や服の首元に貼付けて使用しています。
そうするようになってからは顔付近を蚊に刺されることはなくなりました。
まとめると、まったく蚊よけに効果がないわけではないけど、それだけでは全身を守り切ることはできません、というのが使用した感想です。
虫よけシールより効果ありそうな天然成分の蚊よけ商品
買ってみたい天然成分の蚊よけアイテム
- アウトドアスプレー
- 虫よけアロマスプレー アンチモスキート
- アンチバグ
ディートは赤ちゃんに使えなかったり幼児に回数制限があったりし、化学成分だけに副作用を考えると使うには気が引けたりしますが、虫よけシールだけではどうも我が子を蚊から完全には守り切れないようなので、虫よけシールよりも効きそうな天然成分の蚊よけアイテムを調べてみました。
3児の子持ち主婦目線で「私ならこれ買ってみたい」をお届けします。
1.アウトドアボディスプレー【¥702~】
楽天市場やアマゾンで人気が高かったアロマの虫よけスプレーです。
エクストラとハッカが選べ、50mlと125mlがあります。。
最初見たときは「高っ!」と値段にびっくりしました。
50mlで約¥700ですよ!
我が家が使用しているディート配合の虫よけスプレーは200mlで¥400くらいなのに。。。
でも、100%天然成分の虫よけスプレーはディート使用品よりも高いのが相場のようです。
それでも、ディート不使用で肌にも優しそうだし、口コミの評価も良いので使ってみたくなります。
2.虫よけアロマスプレー アンチモスキート【¥604~】
蚊の忌避作用があるとされているシトロネラ精油などが原料となっているスプレーです。
布製品はもちろん、直接手に取っても安全に使える優れもの。
つけるとスーッとして清涼感があるようなので、真夏にはいいかもしれませんね。
天然成分の虫よけスプレーのなかでは価格もリーズナブル。
これなら思う存分使えそうですよね。
3.アンチバグ【¥496~】
レモンユーカリなど、虫よけに効果的なアロマが数種類ブレンドされています。
布製品や網戸、帽子など幅広く使え、肌の弱い方や生後6か月未満の赤ちゃんにも使える優秀さ。
香りが強いことで口コミでは賛否両論ありますが、その分効果が期待できそうです。
ディートより安全で虫よけシールより効果大?話題の蚊よけ対策
今大注目の蚊よけ対策
- イカリジン配合の虫よけアイテム
- 足首から下を消毒する
蚊よけにはディートや特定のアロマが効果があると紹介してきましたが、ディートは化学物質なので幼児や赤ちゃんに使用するのが怖かったり、アロマは天然成分で安心だけどディートほどの効果が得られなかったりと、どちらも一長一短といったところです。
そこで、今注目を集めている別の蚊よけ対策を紹介します。
1.イカリジン配合の虫よけアイテム
イカリジンについて
- 蚊よけの化学成分
- ディートより安全といわれている
- 年齢・回数制限なし
- 蚊以外にもブヨやアブ、マダニに効果あり
イカリジンとはドイツで開発された虫よけ成分で、日本では2015年から虫よけアイテムに配合され始めたそうです。
ディートと同じく、配合されていれば『蚊よけと謳っていい』成分になります。
ディート10%とイカリジン5%が同等の効果らしいので、ディートより濃度薄くてもよく効くってことですね。
さらにこのイカリジンは、化学成分でありながらディートよりも安全性が高いとされています。
医薬品医療機器総合機構によると皮膚への刺激性など副作用がなく、世界54か国で虫よけアイテムに使われているけど重要なトラブル報告がないそうです。
それゆえ、赤ちゃんにも使えて幼児でも回数制限なし!
それでいてディートくらい高い効果が得られる!
ということです。
めっちゃいいじゃん。
蚊以外にもブヨやアブ、マダニに効果がありますが、ディートで除虫効果がある蚊以外のノミ、イエダニ、トコジラミなどには効かないそうです。
蚊に効けばあとは何でもいいよ。
でも、化学成分であることに変わりはないので、皮膚炎やアレルギー反応が起こる可能性は否めません。
赤ちゃんや皮膚が弱い方が使用する際は、パッチテストしたほうがいいですね。
2.足首から下を消毒する
足首から下を消毒する蚊よけ対策について
- 高校生が発見した蚊除け方法
- 蚊が足の常在菌に寄ってくることを発見
- 足首から下をアルコールで消毒
- 足裏や指の間を石鹸で洗う方法でも同等の効果
『足首から下を消毒する』方法は、とある高校生が発見した目からうろこの蚊よけ方法です。
足首から下を消毒するだけで蚊に刺されなくなるというのです。
え?今まで全身に虫よけスプレーふりまくってたのはなんだったの・・・?
この高校生の研究でわかったのは“蚊は足の常在菌に寄ってくる”ということ。
なので、足首から下をアルコールで消毒して菌を減らせば蚊が寄ってきにくくなるんだとか。
SNSでもこの方法で「刺されなくなった!」という人が多く見られます。
アルコールが抵抗ある人は、足の裏や指の間を石鹸で洗う方法でも同等の効果が得られるそうなのでご安心ください。
これはディートやイカリジン配合の虫よけアイテムより安心ですね。
特に赤ちゃん。
アロマや化学成分たるもの振りかけなくても、足を石鹸でキレイに洗ってあげれば蚊は寄ってこないんだもの。
公園などアウトドアに繰り出す前に、足を洗ってみてはいかがでしょうか?
まとめ
多くの人が「蚊よけになる!」と思って使用している虫よけシールですが、実は蚊を対象とした商品ではありません。
とはいえ、蚊が嫌うと言われているアロマが配合されているのでまったく効果がないわけではないようです。
個人的な感想では、虫よけシールを中心に5~6cmの範囲は蚊が寄ってこない印象でした。
蚊よけと謳っていいのはディートやイカリジンという蚊よけ効果がある化学成分が配合されている虫よけアイテムだけで、それ以外の天然成分配合のものは蚊よけと謳えないのが虫よけ業界のルールだそうです。
ディートは蚊よけに高い効果がありますが、年齢制限や回数制限があり、副作用なども報告されているので小さい子供に使うには注意が必要です。
ディート未使用の虫よけアイテムでは、蚊が嫌いとされているアロマが配合された虫よけスプレーが虫よけシールよりも広範囲で効果が期待できます。
しかし、アロマ配合の虫よけスプレーはディートよりは安全だけどディートほどの効果が得られない、価格が高い、香りがキツイなどといったデメリットも。
その点、イカリジンは化学成分でありながら低い濃度でもディートと同等の効果があり、ディートよりも安全で年齢制限も回数制限となく、副作用もない報告されているので、「ディートは不安。でもアロマは嫌」という方におすすめです。
また、高校生が発見した足首から下を消毒する蚊よけ方法も、ぜひ試したいところですね。