子連れで、あるいは今後子供と住むという未来予想図のもとに賃貸アパートを探すとき、気を付けなければならないのは単に広いとか部屋数が多いとかだけではありません。
また、将来のために貯蓄したいから子供が小さいうちは狭いところでいいか、などの考えも甘いです。
では、子供と快適に生活していくためには、どういったことに注意して賃貸物件を決めればいいのでしょうか。
実際に子連れでアパート探しをした我が家の実体験を紹介しながら、説明していきたいと思います。
子連れだと180度違う生活
子供ができると生活リズムは一転、子供中心の毎日となります。
自分一人だったり大人だけだったりすると、
「ちょっとくらい狭くてもいいか」
「少々駅から遠くても大丈夫だろう」
など、多少適当に決めたとしても、後から「ちょっと不便なんだよねー」なんて笑ってられますが、子供がいれば別。
ただでさえ子供中心の生活なのに、ちょっとの不便がすごいストレスとなってのしかかってきます。
楽しい子育てのために、子連れで探す賃貸物件の妥協してほしくないポイントを紹介します。
子連れで住む賃貸のポイント
子供と住む際の重要視するべき点
- 間取り
- 周辺環境
- 住人
- 遮音性
抑えるべきポイントは上記の4点、間取り、周辺環境、住人、遮音性です。
この4つがしっかりしている物件であれば、ほかの点は多少妥協しても笑って「ちょっと不便なんだよねー」と愚痴る程度でおさまるでしょう。
逆に、この4つのなかの1つでも不満があれば、毎日の生活に支障が出る可能性があります。
考え方としては、子供と子供の世話を主にする保護者を一番に考えるということ。
大人は少々のこと納得できたり我慢したり合わせたりなどができますが、子供はそうはいきません。
間取り
間取りは各家庭や生活の仕方で必要部屋数が変わってくるでしょう。
子供と一緒にどういう生活をしてどういう過ごし方をしたいか、よく考えてみましょう。
我が家の場合は、パパのいびきがうるさいからパパ個人の部屋がいるという条件のもと間取りを決めました(笑)
また、長男は2歳、次男は0歳のときだったので、次男を寝かせる部屋としてリビングに隣接する部屋が1つ欲しいと考えていました。
日中、遊ぶ長男と寝ている次男を同じ部屋にすると、お互いによくない気がしたので。。。
周辺環境
幼稚園が近い、公園が近い、スーパーが近いなど、駅が近いなど、希望する周辺環境はいろいろだと思います。
子供の幼稚園が決まっているのなら、その近くや園バス停車場の近くなどで選ぶのもいいでしょう。
外せないのは公園とスーパー。
公園が近ければ子供と「ちょっと外に出ようか」となりますし、子連れで毎日のお買い物をするならスーパーが近くないと嫌になります。
密室育児でノイローゼにでもなったら大変。
また、我が家はよく電車を利用するのがパパだけだったので、駅から少しくらい遠くても子供には支障なしでした。
住人
アパートなら他の部屋にはどんな人が住んでいるか、一軒家タイプの賃貸ならご近所さんはどんな人かもポイントです。
同じくらいの子供がいる世帯が住んでいれば、子供に対して寛容なので、少々子供がうるさくてもお互い様精神で気が楽になります。
逆に、周りが子供のいない世帯や一人暮らし世帯が多いと、夜泣きや騒音の苦情が来ることも。
苦情が来ても夜泣きも騒音も防げないので、子供がうるさくする度にびくびくイライラしてしまい、保護者が参ってしまいます。
遮音性
隣の部屋や上階の物音で赤ちゃんが起きてしまったり、子供の金切り声などで迷惑をかけてしまったりなどは避けたいところ。
また、外からの音も防げなければ、テレビの音が聞こえないとか子供の寝かしつけができないなどの原因となります。
部屋の遮音性は子供と生活する上ではかなり重要です。
子連れで住むおすすめ賃貸の特徴
子連れにおすすめの賃貸
- 間取りは2LDK以上
- 隣や下階に小さな子供が住んでいる
- 遮音性の高い鉄筋鉄骨コンクリート
「間取りも希望通り、住人は優しそう、不動産屋さんが防音性も高いと言っていた」
かもしれませんが、実際に住んでみて「こんなはずじゃなかった・・・!」となるかもしれません。
そうならないためにも、前述した子連れで住む賃貸物件のポイントを押さえたうえで、どういう物件が狙い目かを具体的に紹介していきたいと思います。
間取りは2LDK以上で
子供が小さいうちは1LDKでいいかーと考えがちですが、1LDKは一人用物件が多く、子供不可としているところがほとんどです。
「子供OK」の物件もあるにはありますが、隣や上下の部屋が一人暮らしさんの可能性が高いです。
子供に慣れていなかったら子供の本質がわからない人が隣人だと、子供の泣き声や物音に気を使うことになり、精神的に疲れてしまうでしょう。
隣や下階に小さな子供が住んでいる
隣や下階は、音関連で一番迷惑をかける可能性がある部屋です。
そこに小さな子供が住んでいれば、子供の声などに慣れている人たちなので、多少のことは大目に見てくれたり気にせず見守ってくれたりするでしょう。
角部屋・一軒家・1階
角部屋は隣がいない分、気を使わなくていいので子連れにはおすすめです。
一軒家タイプの賃貸は、上下も左右もいないので子連れにはもってこいです。
1階は、子供が走り回るなどの音に気を使わなくていいし、ベビーカーなどを使用する際にエレベーターや階段を使わなくていいので生活しやすいでしょう。
1階は日当たりなどの関係で人気が低いですが、子供がいると検討しても良い狙い目物件です。
遮音性の高い鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)造
鉄筋鉄骨コンクリート造は、建物構造のなかで一番遮音性が高いといわれています。
賃貸物件を選ぶ際は鉄筋鉄骨コンクリート(SRC)造か、鉄筋コンクリート(RC)造を選ぶのが良いでしょう。
その他のおすすめ。私が考える子連れで住む理想の賃貸
その他子供と住む理想の賃貸特徴
- LDK10畳以上
- 分譲賃貸マンション
- 収納スペースが多い
- モニター付きインターホン
- カウンターキッチン
- 駅から徒歩5分圏内
前述したもの以外で、絶対じゃないけど頭の隅に置いておいてほしいポイントを挙げていました。
子連れで賃貸を転々とした私が、
「こうだったらなー」
と思ったことなどです。
これらを網羅している物件があれば、神物件。
経済的な話で必ず何かを妥協しなければなりませんが。。。
LDK10畳以上
子供が一人だとそんなに気になりませんでしたが、子供が複数人になってくるとLDKの広さが必要です。
二人で走り回られると狭さはリスクにつながるので、10畳は欲しいところです。
ダイニングテーブルを置かないなど工夫はできるので、絶対ではありませんが。
分譲賃貸マンション
分譲賃貸マンションとは、分譲マンションとして造られたけど何らかの理由で賃貸物件として貸し出されているものです。
賃貸よりもしっかりした造りなので遮音性が防犯性が高く、管理人さんがいる場合が多いので安心です。
収納スペースが多い
子供と一緒に生活すると、サイズアウトした服やおもちゃなど、とにかく物が増えていきます。
下の子のためにとっておこうとすると余計に。
なので、収納スペースは多い方がいいです。
モニター付きインターホン
子供がある程度大きくなって一人でお留守番ということになると、モニター付きインターホンが断然安心です。
また、子供との生活は「今手が放せませーん!」なときが多いので、モニター付きインターホンで誰か確認できれば即対応しなければいけない相手かそうでないかを見分けられるので便利です。
カウンターキッチン
子供の様子を見ながらお料理ができるので、できればカウンターキッチンがいいですね。
小さいうちは、少し目を離しただけで命の危険が迫ることもあるので、後ろを振り返らないと様子がわからないようなキッチンはなるべく避けた方が良いでしょう。
カウンターキッチンだと、子供が近づいてくるのがわかるので注意できますが、壁付けキッチンだと子供が近づくのに気づかない場合があるので、熱いお鍋を持っているところに抱き着いてこられたるなどがあると危ないですよね。
駅から徒歩10分圏内
子供が一人だとあまり気になりませんが、小さいのが二人いると、駅まで行く際にどちらかに歩いてもわらなければなりません。
抱っこ紐とバギーで二人連れていくにしても、子連れは荷物が多くなるし、駅が遠いと保護者はとにかく大変です。
私の地元のように「車でしか移動しません」といった地域ならともかく、そうではないところなら、あまり電車は使わないといっても、たまには家族でお出かけすることもあるでしょう。
そういうときに駅までの道のりが億劫になると出不精になり、子供との楽しい思い出が減ってしまうかもしれません。
子連れの我が家が賃貸アパートを借りて失敗した話
我が家が住んでいた賃貸アパートの特徴
- 分譲賃貸マンション
- 2LDK
- 公園&スーパー徒歩3分圏内、駅徒歩7分
- 住人は子連れ多数でマナーも◎
- 優しい管理人さん
一見、完璧に見える物件でしたが、LDK8.5畳で壁付けキッチンでした。
当時は長男2歳で次男が0歳。
狭いし危ないのに子供が見えにくいので、料理や食器洗いには全然集中できませんでした。
また、近くに下水処理場がありました。。。
これが一番NGだった。
窓を開けていたらたまにですが臭いが来てたので、子供の健康上よろしくないな、と思いながら生活していました。
そういったものが近くにあるかないかも、チェックしてみると良いでしょう。
まとめ
子連れで賃貸アパートを探す際のポイントは、間取り、周辺環境、住人、遮音性の4つを子供と主に子供の世話する保護者の目線で考えることです。
1LDKは小さい子供が一人の世帯にはいいかもしれませんが、住人が一人暮らしや子供がいない世帯が多いので子供に寛容でない場合があり、避けた方が良いでしょう。
同じくらいの子供を持つ世帯が住人であれば、子供に慣れているので安心です。
公園やスーパーがすぐ近くにあれば、子連れで外出がしやすいのでおすすめです。
我が家だけかもしれませんが、子供はとにかく騒がしいので、部屋の遮音性にも重点を置きましょう。
その他、カウンターキッチンや駅からの距離も考慮できればなお良いでしょう。